しおとあぶら

劇場版 空の境界/第五章 矛盾螺旋のしおとあぶらのレビュー・感想・評価

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原作の文体と空気感をどう映像に落とし込むかにあたって、平尾隆之監督が選んだ映像的文体とは……という多量の試みの見られる映画。
錯綜する時系列と現と夢の描写に、ほんのりと『パプリカ』(監督:今敏)を思い出す。同ポカットの使い方や表象的なシーンの作りが、師弟の間に共有された技術を感じさせる。
刮目すべきは、廊下を疾走する両儀式であるが、絶妙にドライなマンション内のカメラの選択が特に好きだ。
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