JunichiOoya

よっす、おまたせ、じゃあまたね。のJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

4.0
劇団「なかないで、毒きのこちゃん」の芝居を主宰の鳥皮ささみさんが映画化。
学校を中退した後引きこもり気味(両親にヨイショされて車で買い物くらいは付き合う)の30歳青年の幼馴染との「再会」物語。

その幼馴染の「死んじゃった俺の死体を一緒に見に来てくれ」という無理筋の誘いに引っ張られて吉祥寺を目指す道中もの。

さてはて、幼馴染が「死んでる」ってどういうこと? 主人公は何に突き動かされて旅をするの?
それがおいおい明かされてきてお話は意外とほっこり収斂する。

旅の道中、主人公はいろんな人たちと引き合わされて、幼馴染の人となり、想いに触れていくのだけれど、それは同時に自身の人となり、想いに触れる旅でもあるわけで…。
嗚呼、これってデュヴィヴィエの『舞踏会の手帖』だわってしみじみ堪能しました。
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