楽太郎

よっす、おまたせ、じゃあまたね。の楽太郎のレビュー・感想・評価

4.0
監督の猪股和磨さんは宮城出身。地元のチネ・ラヴィータで凱旋上映があり、アフタートークがあったので観に行きました。
監督は保育系の短大を卒業後、東京に出て演劇活動をしてきたそうで、本作は手掛けた舞台が原作です。
引きこもりの30代の青年ちばしん(橋本淳)の前に突然現れたのは小学生時代の同級生ながちん(稲葉友)。自分は死んでいてその死体を見に行こうといい、ちばしんを無理やり連れ出します。静岡から東京・下北沢へ。まるで落語「粗忽長屋」のような設定のロードムービー。
変なことしか起こらない珍道中を通して友情を感じる内容で、監督の優しそうな人柄がにじみ出ていました。
舞台由来なので芝居がかったシーンが多めだけど、テンポもよく、キャストもポンポン変わるので飽きさせない。おかげでとても面白かったし、主演の二人のやりとりも良かったです。久々に友達に連絡したくなる映画でした。
楽太郎

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