承認欲求の拗らせ方が常軌を逸し取り返しのつかない状況へ陥るまで妄想と狂気を含んだ映像表現が最高だったが、ボディホラー的演出の生理的嫌悪感が物足りなかった。
自分より仕事優先な彼氏から承認されたい気持ちから自分を見る人全てに広がる変化も良い。
自己肯定感や自己愛、幸せといった漠然とした概念は他者との比較で満たされるものではないが、SNSが普及し人と簡単に繋がれるようになった現代でそれをしない難しさやルッキズムから逃れられない皮肉も印象深い。
シグネの虚言癖含む言動の根底には認知の歪みと家庭環境がありそう。
プライドが高く自己顕示欲をひけらかす彼氏にも問題があり、二人には愛がない気がする。
最終的に自業自得で突き抜けるひと押しが欲しかったが楽しめた
