かなり共感できちゃって困る。
アーティストの恋人を持つトマスが自分より注目されている恋人に羨ましさを募らせていた所、目に見えた傷があれば注目されると気づいてしまいロシアの危険な薬物に手を出す話。
痛いのが無理すぎるから絶対こんなことしないけど、トマスの承認欲求のデカさは共感できるところもめちゃくちゃあった。自分も彼氏の作品作り手伝ってやってるのに一言も何も言われないし、彼氏ばっかり注目されて褒められて、さらに彼氏の個展パーティでは妹だと思われて。
承認欲求を強めた理由に、そもそも悪い面(冒頭の盗みを疑われもされないシーン)であっても、誰にも気にとめられないっていうとこなのかなと。結局トマスって心配されることはあっても誰かにハッキリ怒られることがほぼない。父親は絶縁状態で母親もちょっと精神不安定だったっぽいし、彼氏も前からトマスの虚言癖は分かってるだろうに放置してて、トマスのことを怒る人が誰もいない人生だったんじゃないかな。
褒められることもなければ誰かに注意されることもない、これ以上自分の存在価値を失うことってないと思う。最近仕事が暇すぎて社内ニートしている今の自分にめちゃくちゃ突き刺さった（笑）
自分の身体を自ら破壊して注目を得る行為は、自らを感動ポルノにして売り込んでいるみたいなもので、障害を持つ人専門の事務所の社長と比べたらまだ自分の体張ってるだけマシでは？と思った。あの女社長は、人の身体を利用して自分の承認欲求を叶えてるわけでもっとタチ悪い。というか世の中にはこっちのタイプがほとんどだよなぁ実際。
