目立ちたがり屋の主人公シグネは、彼氏がアーティストとして脚光を浴び、嫉妬心に駆られていた。世間の注目を浴びるためにロシアの違法薬物に手を出し、その副作用を利用し皮膚を爛れさせ、モデルになる。
現代のホラーですな〜
まずポスタービジュアルが爆イケなので気になって見に行ったんだがね、手がけたのが日本人らしい。誇らしいね〜
これは究極の承認欲求からくる病気のお話で、
自分の話を聞いてもらいたい。彼氏より、友達より有名になりたい、いや誰かに認めてもらいたい。
SNSで「いいね!」が欲しいだけの病気なんだ。
馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないが、今の若者にとって”承認欲求”は身近にあるし、恐ろしいものだ。
薬やアルコール、アプリでの援助交際などは学校の道徳でビデオを見せられるかもしれないが、今作も道徳で見せた方がいいね。
でも、「自分がこうなるはずない」って豪語するけど、気がついたらドツボにハマってるのが”承認欲求”の怖いところだ。
その問題に他人がいないから、自分でも気が付かないのだよ。
それを、究極に描いたのがこの作品さ!
だって主人公シグネは、副作用のために薬を飲むのだから。
飲みすぎて、肌がただれるのがなんともグロい。
でもそれに気が付かずに、さらに飲んでしまう。
結果、シグネは有名になるという夢を叶えるわけだが、同時に悪夢を見てしまう。
嘘がバレて、彼氏や友達、社会から見放される悪夢だ。
これはある種、薬が引き起こした幻覚なのかもしれないね。
しかし最初の方では、嘘を打ち明けても受け入れてくれたり、自叙伝が大ヒットすると言う、どうも悪夢を欲望でかき消すんだよ。
ここで、彼女の”承認欲求”がどれだけ重症なのかが分かるね。
病気の会みたいなところに行ったときに、「あなたは不幸自慢をしにきているだけ。絶望してから来い」と言われてしまう。
そしてあのラストに繋がると今思い出してニヤニヤしてる。