Ki64

シック・オブ・マイセルフのKi64のネタバレレビュー・内容・結末

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

これはやべぇヤツが堕ちるとこまで堕ちてざまぁwwwって観方でいいのかな?
じゃないとこんなやべぇやつ、見てるだけで胸くそなんだが。

主人公のシグネはやべぇ部分一つだけ、とかじゃなくて承認欲求の塊、いやそのもの、虚言癖、可哀想なアテクシ、自分のために周囲の人だけでなく動物も貶める、しかもその理由が『目立ちたい、関心を持たれたい』というクソみたいな理由。もう病気だよ。
自己愛性、演技性、境界性…詳しくないけどこの辺のパーソナリティ障害の片鱗も見え隠れする。病院行こう。
何故こんなのと付き合ってるのか…という恋人のトーマスも盗み癖があり似た者同士でなるほど納得。
というかパートナーの成功に嫉妬するって……

前半はこんなやつらのシーンばかり見せられるので顔が歪む歪む。
ナッツアレルギー虚偽申告するシーンとか呪いのビデオ見たあと写真撮った人の顔くらい歪んでた。
本当に不快。

そんな彼女が取った行動は周囲の気を引くために違法薬物に手を出すというバキバキのミュンヒハウゼン症候群。カウンセリング受けよう。

後半は病気による見た目の醜悪な変化、周囲からの縁切り、恋人逮捕等、『まぁそうなるよね』くらいの堕ち具合。病院行こう。


SNSが流行りだした頃から『承認欲求』って言葉を見聞きするようになった気がする。そう考えると題材がちょっと古いかなって気持ちで観てたんだけど、でもそれに取り憑かれた人の転落の様子までしっかり一つの作品として描いてるのはまぁ面白い1本だと思う。

一つ引っかかる点があるとしたら、タイトルが『自分自身にうんざりしている』って意味合いだけど、シグネにそういう部分が見られたのはラストの一瞬だけだったので、それが作中でちょいちょい挟まってればまた違った感じになったかな~と。
『自分でもこんなのは違うって分かってる、けど…!』みたいな葛藤があるわけでなく、地の性格でやってそうな感じだったからなぁw
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