あちぴろ

SP 野望篇のあちぴろのレビュー・感想・評価

SP 野望篇(2010年製作の映画)
4.1
2007年フジテレビの土曜日、23時台に放送されたドラマ「SP〜警視庁警備部警護課第四係〜」。
当時、突然始まったドラマ(放送されることすら知らずにたまたま点けてたテレビで始まった)に釘付けになった。
V6の岡田准一がここまでのアクションをこなすことに驚いた。脇役も当時初めて観たくらいの真木よう子、松尾論、神尾佑と知らない顔ばかり。唯一わかるのは堤真一と野間口徹くらい。
犯人役に北村有起哉や平田満など、アクションや犯行の手口にどハマりしたドラマだった。

ドラマのラスト、堤真一演じる尾形の行動に違和感を感じた井上薫(岡田准一)。その後を描いた本作。

面白い。
岡田くんのアクションはこの頃からもう完成されてる感がある。
特に本作の「野望編」は小難しい展開よりも、SPとしての要人保護のシーンばかり。
序盤から丸山智己演じるテロリストとの攻防、中盤から官房長官移送中に起こるテロリストとの二重三重の攻防。
ほぼ全編アクションで終わる。

ドラマの映画版というのはだいたいが「作らなきゃ良かったのに」的な映画が多い中、「踊る」や「SPEC」レベルに面白かった。
ストーリー的にはドラマを観てなかったらわからないところとしては、井上の研ぎ澄まされた五感による危険予知やSPチームの井上が感じる予知を信じたチームプレーなどだろうか。
首相と尾形の因縁なども分からなかったら難しいかしら。
でもそれを抜きにしても単なるアクション映画としては十分に見応えある作品だと感じる。

冒頭の綾野剛のチョイ役にびっくりした。
もっと本作に絡むのかと思いきや。。。笑

堤真一演じる尾形の大義とは。
革命編にも期待が高まる展開だった。
尺も短めだったので観やすい。
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