マレーボネ

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ないのマレーボネのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

青ブタおでかけシスター、よかった。
良くも悪くもファン向けではあるけど、やっぱりファンなら観ない選択肢はない、って感じの劇場版だった。

花楓とかえでの関係とそれぞれの想い、それを花楓自身がどう受け入れていくかをすごく丁寧に描いていてグッときた。
学校で痣が出ているシーンも、入試日のシーンも、七里ヶ浜海岸でのシーンも、ターニングポイントになる部分はどれもエモすぎた。
泣ける。

久保ユリカさんの演技は本当素晴らしかった。

ただやはり寂しいのは、ドラマ重視だけに思春期症候群絡みのSF要素がほぼない点。
退屈というわけでは決してないんだけど、前作の夢見る少女が何層にも重なる物語構成のSFスペクタクルだっただけに残念ではあった。

あと、これは人によっては気になることもないのかもしれないけど、現実的なドラマに真摯になりすぎたからか、後半がほぼ定時制高校のPVとか進研ゼミのマンガみたいになってるように感じて、ちょっと集中できなかったな笑

(自分は過去にモロに花楓のスクールカウンセラーみたいな仕事をしてたことがあるので余計に……)。
鼻につくとか、間違ったこと言ってるとかはもちろんないんだけど、まあSF要素のあるアニメシリーズの新作を映画館に観にきてその辺を一生懸命語られてもな……、という絶妙な気持ちになった。

などと思いながら観てたけど、なんだかんだエンディングで不可思議のカルテ流れたら「あぁ〜☺️いい映画だったな☺️」ってなるのは間違いないのよね〜〜〜。
よかった。
マレーボネ

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