chanmasu

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ないのchanmasuのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

一区切りついた、という感じでこれで終わってもぶっちゃけ全然OKな感じ。1話と対になる構成(咲太消失)なのもその理由。前作おでかけシスターで妹の問題について扱い、今作は咲太イシュー。出ました。ラノベあるあるの親不在問題。今作どういう設定かはもう忘れちゃったんだけどご多分に漏れずブタ野郎も咲太は妹と2人暮らし。高校生単独生活とか放任すぎだろとか思う笑。どういう訳か咲太が1話の先輩みたいにみんなから認識されなくなってしまう。そしてそれに気づいたのは学校で実は親に会った(with妹)時には自分は認知されてなかったんだけど自分も親を見ておらず気付かなかった。な訳!と思いつつ、この場合では影が薄かった母親と向き合う。親と主人公を向き合わせるという場面は自分の見てきた所謂ラノベ原作ラブコメだとあんまりなかった気がする。今作ではそこにメスを入れよう?とする試みと言ったら言い過ぎだろうか。まぁあやふやなままなんか問題は解決して妹・自分・母親と抱き合って"家族"が再結成したみたいな感じでエンディング突入です。今作、劇伴がなんか安定して心地いい。観ながら一歩引いて考えていたんですが、自分が良く観てる映画に喩えたらディズニー(ピクサー)やマリオがブロックバスター超大作だとしたら青ブタはミニシアター系インディーの小品(世界で相対的に見たら)なんじゃないかと思った。全編CG当たり前、現実みたいな水の表現の写実性とかやってる時にローテクで湘南で受験の話とか色恋とか家族の話やってるわけ。このこじんまり感。世界スケール・映像的にお世辞にも凝ってるとは言えませんがこの力の入ってない感(真面目に作ってはいますよそりゃ)はもはや貴重。日本のアニメの良さ、ここだろとも思う(特にTVシリーズ)。
今回ポストクレジット映像長くてサプライズもあってMCUみたい。EDのなんたらのカルテ?(結構好き。青ブタは曲がマジいい)
が流れなかったら先に帰ってたかも。
ただポスクレ見てまたイシュー発生で続くんかい!とずっこけました。しかし大学生編まであるなんて面白い。本作新鮮なのは主人公が高校から大学まで描かれているように実存感が割とあるところ。先輩との恋愛模様も付き合ってゴール、チャンチャンでは無い。
大学生になったら何かしら問題起きるよね笑
このまま就活して社会人編まで作ったら面白いと思うので実現してほしい。
今回はそんな実存感ある咲太とイマジナリー的な幼女の構図が現実と虚構の関係に見えた。エンディングの歌詞が嘘も現実も真実よ〜と歌うし。
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