苺だいふく

せかいのおきくの苺だいふくのネタバレレビュー・内容・結末

せかいのおきく(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

単純に言うと、💩の話。
だが、その中に身分の違いや社会の変化、恋愛など様々な要素が散りばめられている。

舞台挨拶で「人と物の循環の話」と説明があったが、納得。
食べたものは上から下へ流れ、出し、それが野菜の肥料になり、そして食べる。
時代の変化に適応できなかった人は命を落とし、若者が新たな時代を作り出していく。
そうやって世界はまわってきたんだろうな。

時代劇とは思えないモチーフだが、ものすごい説得力を持たせてくる役者さんたちの演技力よ。言葉で言い表せないくらい。
池松壮亮さんや黒木華さんが演技力モンスターなことは知っていたが、寛一郎さんにびっくり。二枚目だと思っていたが、素朴で純粋な青年役をモノにしていた!

佐藤親子共演シーンでは、心がギュッとなった。ユーモラスなシーンだったが、きっとお父さんは自分の時代が終わったことを悟っていたのかな…

おきくの胸キュンシーンでは、つい笑顔に。半紙に「ちゅうじ」と書いて悶絶するおきく、可愛い。

全編モノクロだが、たしか3箇所だけカラーに。厠の💩、💩被ったシーン、乙女心丸出しのシーン。なぜこのチョイス?

☆舞台挨拶メモ
黒木華さん、美しい…肌が陶器のようだった。着物姿も素敵。そしてコメントもユーモラス。

寛一郎さん、まるで海外の人のような彫りの深さ。長身細身小顔。

池松壮亮さん、いい声。イケボにうっとりする…

佐藤浩一さん、親子横並びに終始照れていた。親子で顔そっくり。美形のDNAはしっかり継承されている!
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