まさなつ

せかいのおきくのまさなつのレビュー・感想・評価

せかいのおきく(2023年製作の映画)
3.9
江戸時代の末期。黒船来航により武家社会が大きな波に巻き込まれて変化していく前夜の庶民の暮らし。

食べる→排出する→撒く→育つ→食べる

まさに循環社会。

その底辺の仕事に従事する二人の青年と、武家出身でありながら長家暮らしの女性。三人と、取り巻く人々の日常生活。

久しぶりの長屋もの。人情喜劇の風情があり、ユーモアもありますが、ある事件から非情な方向へ。切ないですね。

日々の暮らしだけで大変な二人の青年が、「せかい」を意識した時、時代は動くのだと思いました。良い映画でした^_^
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