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せかいのおきくのmashitaのレビュー・感想・評価

せかいのおきく(2023年製作の映画)
3.0
環境循環がテーマの時代劇映画。

人間が排泄するもの、上辺だけでいえば「汚」。
その先にフォーカスすれば循環が見えてくる。

しかし、それはあくまでも示唆するような形で
描かれ、環境循環を土台に人権格差による職業差別、身分差別、それらが障壁となり描かれた青春(恋愛)映画でもある。

「せかいのおきく」というタイトルの意味は物語終盤で丁寧に回収され、「せかい」と「環境」が繋がる秀逸な作品となっている。

黒木華さんがおきくを演じたからこそ、
この映画の映像は作品として成立したのだと
思う。
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