せかいのおきくのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

阪本順治監督による江戸末期を舞台とした人間模様を描いた作品です。下水道もバキュームカーもない時代に、厠（うんこ）ってどうやって処理してたのよ？という興味から膨らんだような作品。

うんこは作品のモチーフですが、テーマは「生きることによる可能性」なのだと受け取りました。そのテーマを端的に表しているのがタイトルにもなっている「せかい」ですね。くそみたいな世の中だけど、世界は広いし可能性に満ち溢れている。

映画の尺としてもちょうどよく、コンパクトにまとめられているのが好感持てます。