カンヌ国際映画祭で話題になった同名の
デンマーク映画を庵野秀明さんが気に入り
“ジャパン・バージョン”として日本人向けに
脚色し直し、日本で公開したドールムービー
エヴァとか好きな人なら好きそうな世界観

序盤はうーん、ちょっとこれハマれるかなと
心配になったけどジータ役の中谷美紀さんが
たまらなくカッコよくて出てきてからは
夢中になって見れた！1番好きなキャスト！

与えられた「手」の使い方
飛べない鳥の最後に起こした奇跡。
最後まで観て良かったと思いました！

「私の終わりから 貴方がはじまり
貴方の終わりから 私ははじまる
そういう風にみんな繋がっているの
全ては愛に導かれていると知った時
自分の力だけではなく 全ての命に
宿る力を操れるようになるの」

あの満月のシーンが1番好きだった。

ボクの映画愛成分の1/30はこの作品どす。
傀儡師的操者による裏舞台からのオープニングはとても印象的。この操者によって命が吹き込まれた🎭マリオネット達の物語。人形とは思えない微妙な動き、光と影がもたらす移ろいゆく表情は奇跡といえる。マリオネットに繋がった無数の糸から命が伝わり、逆に操者が操られているかのようにも思えるから不思議。この人形劇の最大の特徴はその〝命の糸〟ありきで世界を作っているということ。普通なら極細のピアノ線などで目立たないように隠すところを、存在感バリバリの太っとい糸を使っている。まるでナウシカの触手のように。そして一番太い頭の糸を切ると死んでしまうという設定。サンダーバードも真っ青のこの世界観はどこへ行っても見つけられないだろう。
物語自体は特に奇抜なのものではないが、裏切りと誤解によって失われる命の尊さや真実の愛を説く。庵野監督が惹かれた理由はわからないが、恐らくマリオネット達の持つ独特な雰囲気かと。で、彼らの声ですが豪華です。市村正親さん、中谷美紀さん、優香さん、劇団ひとりさん、小林克也さん、戸田恵子さん、伊武雅人さん、そしてそして香取慎吾さん！香取さんの声とは思えない迫力と凄味にはビックリ！残念なのは草彅剛さん。声だけだと素人くささ全開ですね😞
「ストリングス」まさに糸を弦に見立てた傀儡師達の演奏が新しい世界を切り開く。後悔することはない絶対の逸品。

「ストリングス ～愛と絆の旅路〜 <ジャパン・バージョン> 」