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ガンズ・アンド・キラーズのharunomaのレビュー・感想・評価

ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)
2.3
The Old Way あるいは古典的なるものの瓦解
娘が強すぎて困ります、あるいは、父親がニコラスでも大変です。

トゥルー・グリットの焼き写しながら、ニコラス・ケイジ西部劇初?なのか、ニコラス版少し許されざる者。
ワイド画面の馬やら徒歩やらの横移動やら、無駄に普通のシーンのカットやら端役のセリフが多かったり(無言で苦虫を噛み潰すニコラスの顔の応対)、シリアスなのかギャグなのか不明な映画だが、真夜中の出発に際して、馬と共にランプを投げて立ち去る家に火を放つフォードのごとく。追跡者。母親の遺体をまったく映さないのはなぜか。前半の意味不明な日常のタッチは何かを期待させる。
悪役があんな感じだから、ラストがすごい微妙。
キャラクターこそ実存の身体である。ライアン・キーラ・アームストロングにはマデリーン・マックグロウのようにはなく、ショットが顔の手前でしかない。
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