ハレルヤ

ELLEGARDEN : Lost & Foundのハレルヤのレビュー・感想・評価

ELLEGARDEN : Lost & Found(2022年製作の映画)
4.0
2000年代の日本ロックシーンを牽引したロックバンドELLEGARDEN。結成から2008年の活動休止。10年を経ての再始動から今に至るまでのバンドの軌跡を追ったドキュメンタリー。

僕自身も高校時代かなり聴き込んだELLEGARDEN。「Space Sonic」や「Salamander」あたりからハマり、そこから過去作も聴き、しばらく夢中になっていたバンドの1つでした。その数年後突然の活動休止があり、残念な気持ちになりましたね。

彼らがどんな境遇で音楽を始めて、ELLEGARDENというバンドを結成したのか。地道な活動を経て人気も上昇していき、その時その時どんな思いで過ごしていたのか。メンバー自身それぞれのインタビュー、過去のライブ映像を中心に、バンドの裏側を紐解いていく構成。

やはりバンドって難しいなというのが率直な感想。4人で始めたバンドが巨大化していくにつれて携わる多くの人々、新作へ求められるクオリティとプレッシャー、バンドの核になる細美さんの苦しみ。他の3人も上手くフォロー出来ず、深まっていく溝。ちょっと違うかもしれないけどイエモンと同じような経緯を感じましたね。

バンドは売れないと厳しいし、売れたら売れたで様々な重圧がかかる。メンバー間の関係性にもヒビが入ってしまう。その調和が取れないとバンドは空中分解する。長く同じメンバーで続いているバンドはやはり奇跡的なんだなと改めて思いました。

ELLEGARDENの大きな転機はやっぱり10年間の活動休止。その期間があったからメンバー自身も自分や相手について考える事が出来た。それが無くて無理矢理突っ走っていたら、エルレは解散という道を選んでいたかもしれなかったですね。

そして活動再開への原動力になったのはワンオクのTAKAというのも興味深いエピソードでした。10年ぶりの再始動。ZOZOマリンスタジアムでのライブは本当に圧巻。見に行きたかったなー。

個人的な話になりますが、彼らのライブを12月28日に関西の音楽フェス、Radio Crazyで念願の初観戦。その熱量を存分に浴びてきました!やっぱ破壊力凄いや!
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