じゅ

コカイン・ベアのじゅのネタバレレビュー・内容・結末

コカイン・ベア(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

レイ・リオッタだ。まさかまた見れるとは。
導入のとこで名前出てて見間違いかと思ったけどそうじゃなかった。
え、これ遺作?と思ったけど、『Dangerous Waters』というのを撮影してる最中に逝去したとのことだからたぶん違うな。

にしても、今回もきっちり悪役やって死んだな...。


セスナ機から山に投下された何十キログラムものコカイン。それらは売人が回収するはずだった。
頂上の絶景を眺めるハイカーのカップル。ふと一頭の熊を見つける。意味なく木を引っ掻いたり体当たりしたり、何か様子がおかしい。怪訝に思うハイカーに、熊は突然襲い掛かった。
滝を写生しに黙って山に入った少女と少年、気付いて後を追った母親、森林警備の保安官に動物を愛護する男、ゴロツキの青年たち、通報を受けた救急隊員たち、投下物を回収しに来た売人とその手下、そして売人を追う警官。皆が遭遇してしまったのは、コカインを貪りコカインのため暴れ回る熊。
不運な者達が次々と切り裂かれ食い千切られる中、母は我が子を捜し、売人は目的物を捜し続ける。洞窟を抜けた滝の裏で鉢合わせる親子、売人、そして熊。売人が目の前にぶら下がるコカインのバッグを回収するために熊と戦う間に親子らは滝の下へ飛び降りる。売人は熊がバッグの内容物に食いつこうとした拍子に腹を爪で引き裂かれ、こぼれ落ちた腸をラリった子熊に食われて死んだ。
後日、川辺で戯れ合う親子の熊は、観察するハイカーに気付いてじっと視線を送る。

ゴロツキの中で独り生き延びた青年は、生前の仲間達との夢だったNYへ行くためヒッチハイクをしていた。その肩には、あの日山から持ち帰って来たらしい大きなカバン。


実話ベースとのことだけど、実際のところ投下された物の数々は発見されなかったらしい。まだ山にあるんじゃねって言われてるとかなんとか。
投下した張本人は、己も飛び降りた際にパラシュート開けなくて死んだとのことだから、放り投げられた全数を把握するのも無理なんだろうな。
全部森の獣が食っちまっただろうか。真っ黒な子熊もポーラーベアに見えるくらい全身に粉を纏ってはっちゃけながら。てか東屋のコカインクリスマスはおもろい。あんなとこスローにすなやw

あの殉職警官の犬も最後の最後にいい活躍だった。ああいうの見た目だけは苦手だけど。中指と小指を吹っ飛ばす妙技で千切れたあの指、骨ごと食ったったんだろうか。たしかにもうくっ付かないな。

あのジャンキー母熊と同じくジャンキー子熊×2がハイカー(?)をじっと見つめたの、だいぶやばいんだろうな。なんか、ヒトの味を覚えたらやばいみたいなこと、たしか北海道の人から聞いたことあるし。


終盤いつのまにか人間が主人公の話にシフトしたの意外だった。それまで熊が向かう先々に偶然いた人間の視点だったのに。ちゃんと俺たちのリオッタ叔父貴の悪役感が映えてて素敵だった。
ブツは回収できなかったから家族すなわちあの足洗った息子とさらにその息子が危ないらしいけど、そこはまあ本題じゃないし別にいいか。


てか、本作のキャンペーンで劇場にたぶん2mくらいタッパあるでっけえ熊来てて笑った。コーキー君て。名前コカインすぎるだろ。子供はめっちゃ泣いてた。
一回引っ込んだと思ったらもう2回出てきてめちゃめちゃ仕事熱心だった。
じゅ

じゅ