キマッたクマさん大暴れ！
コカインをキメたクマというアイデア自体はマジで実話らしい本作。モンスターパニックものの中でも、人気なモチーフであるクマ。名作もいくつかあるが、過去にやりつくされている感もあり、単純な獣害事件では目新しさはなかった。
そんな中で「コカイン」をキメたクマという、それこそキマってないと考えつかないような題材を見つけ出したのは素直に凄い。
ついレンタルショップで、パッケージを手に取ってしまう題名だ！
ちなみに結構真面目に作ってある映画なので、タイトルだけインパクトある馬鹿なZ級ではない。ただそれ故なのか、序盤の人間パートがややスロースタートな印象。
しっかりとなぜこの人達はクマのいる山の中に入るのかという話が続く。お話としての伏線やコカインがなぜ山にあるのかなどの話ではあるが、この人たちはぶっちゃけクマの生け贄要因ですよ〜という説明パートなので、もう少しコンパクトにして欲しい、
ここが若干ストーリーのテンポが遅くやや退屈。またキャラクターが別々に出てきて、視点が入り乱れるのも微妙だ。
ただ中盤以降、クマが本気で襲ってくるあたりから、本格的なモンスターパニックになると最高だ！ コカインでテンションがぶち上がったクマが暴れる暴れる！
単純な恐怖シーンでもあるのだが、キマっているヤバいやつ特有の波のある行動が実に素晴らしい。クマが出ているシーンではかなりゴア描写も強力で、善人悪人問わず、クマの前で蹂躙されていく様は圧巻！
馬鹿げた内容ではあるが、単純にモンスターパニックとして良質なのでオススメの一作！
