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658km、陽子の旅のMMRのネタバレレビュー・内容・結末

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

予告編を見たときは、めちゃくちゃ暗い映画だと思ってだけど、ちょっと違ってた。

冒頭からコミュ症全開で、引きこもり気味の陽子。他人どころか身内に対しても面と向かうと碌に話せない。

切羽詰まってるはずなのに、同志のヒッチハイカーには優しくして見せる。

でもそれで追い詰められて、自分の中の価値観さえもうまく測れなくなり、報酬として体を差し出してしまう。

そんな陽子が震災と原発被害にあった富岡で出会う夫婦の優しさに触れ何かが変わる。

と思ったら、車に載せてくれない人達にブチギレまくる狂気。

そうかと思えば饒舌になって、助けてくれた中学生に急に自分語りを始める。

朝でまだ富岡って絶対間に合わんと思ったら、予想外に午後には到着。(確かに物理的には間に合うけど)
膝から崩れ、何とか立ち上がったところで終幕。

なんかすごくバランスの悪い映画だったが
心のどこかに確実に爪痕を残した。
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