初老男児

658km、陽子の旅の初老男児のレビュー・感想・評価

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
3.0
2023年 173作品目

 在宅フリーターの引篭もり。
 20年間。生きていけるんだ。
 生活形態に驚いた。
 とうぜん、コミュ障の陽子。

 父親が死んだ。
 葬儀参加の為、従兄の茂
 の一家の車に乗車。青森へ。

 途中のSAで茂の子供にトラブル発生。
 陽子はSAで置き去りにされてしまう。

 携帯破損。所持金2432円。
 移動手段はヒッチハイクするしかない。

 コミュ障の陽子。上手く人と接せない。
 知らない人と車の中。地獄の空間。
 地獄のロードムービー。658km。

 様々な人の出逢い。優しさ。温かさ。
 自分の不甲斐なさを知る。痛感する。
 そして危険な目に遭ってしまう。

 終盤の老夫婦に感謝の握手。
 「こんな私を乗せてくれて
 ありがとうございました。」
 序盤、言えなかった大切な一言。
 やっと言えた。
 観ている僕がホットした。

 すっぴんでストレス多加の陽子を
 菊池凛子が演じる。
 ダラシないダメ女から成長していく
 過程を見事に演じてくれた。

 女優 菊池凛子はスゴイ。
 素晴らしかった。絶賛です。

 実家にたどり着いた陽子。
 僕は従兄の茂の最初の言葉にイラッ。
 コイツはどんな想いで658km移動
 してたんだろう。後味悪かった。
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