タクマ

ゴジラVSメカゴジラのタクマのレビュー・感想・評価

ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)
3.7
見たで。
平成に作られたゴジラ映画では初となるメカゴジラ登場。小林清志さんのナレーションから始まる冒頭からワクワクが止まらない。重量感溢れる本作のメカゴジラの造形はかっこ良いしガルーダとの合体によるパワーアップや使用する武装はリアルロボット系の魅力もあってこういうのが好きな男性諸君は堪らないんじゃないだろうか?「勿論、私も含めて」
いつも不規則に現れて町を破壊するゴジラは人類にとっては圧倒的驚異になっている一方で本作の場合は人間サイドに囚われてしまったベビーゴジラの奪還の為に動いているという背景があるしそもそもゴジラという存在自体が人類の罪の結晶みたいな物だからそれに翻弄されるゴジラ親子と人類が作った無機質な破壊兵器のメカゴジラの対比が人間のエゴさを浮き彫りにしている様に見えた。ラドンの自己犠牲もヒロインのベビーに対する愛情もそのドラマに良いアクセントを加えていたと思う。
全体的にメカゴジラの出オチ感が否めない部分もあるにはあるが切なく哀愁漂うラストも含めてそれなりにカタルシスはある映画だと思う。ゴジラシリーズとは「命」と「人間の業」を一貫して描いているシリーズなのがわかる1本。
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