「あの野郎…」
タイトルが最高。「メカゴジラ」ほど的確なネーミングはない。
本作の見どころは、やはりメカゴジラ。無闇に強い。棒立ちでゴジラを圧倒する。とにかく終始棒立ちすぎて面白い。どんな大技を繰り出す時も基本立ちっぱで、本当に動きがない。飛ぶ時棒立ちのままスーッと浮き上がってそのままフワフワするのがかなり間抜け。でも初めて大地に降り立った瞬間に後光が射す演出はキマってる。
あとは京都を闊歩するゴジラがなかなか印象的。
終始とにかく人類が身勝手で馬鹿。何がしたかったんだよ結局。ゴジラのガキをどう扱いたかったんだよ。妙に背伸びして真面目ぶってるけど実情は練り込み不足感が否めず間抜けなシナリオが、平成ゴジラシリーズの鼻につくところ。
ヒロインがゴジラのガキ輸送するのに付き添うって言い出すシーンで二つ返事で了承する偉いさんと、ゴジラでさえシートベルトしてるのに自分はその類を一切つけずに乗り込むヒロインでちょっと笑い、間髪入れず次のカットでヘリで輸送する描写が差し込まれててめっちゃ笑った。死ぬて。
超能力のガキどもが歌うシーンのアテフリが適当すぎる。
あと主人公の間抜け描写の適当さとかガルーダが落ちるとことか、ガバポイントに事欠かない。