ミミック

春のめざめのミミックのレビュー・感想・評価

春のめざめ(2006年製作の映画)
4.0
16歳の少年が年上女性に抱く憧れと身近な同級生に芽生える恋心。
25分程なのに映画一本見たような濃厚さ。
油絵のタッチを思わせるガラスドローイングで彩られるイメージの連鎖に陶酔する。
思春期が夢見る妄想は肥大し、恋慕や願望といった淡いものだけでなく、嫉妬や焦燥など悪い方にも膨れ上がる。
ドラマチックなカメラワークと柔らかな表情の変化が新鮮。
この作品でも牛が要所で出てくるが監督にとっての現風景なのかな。
特典映像は師匠のユーリー・ノルシュテインとの対談やメイキングがあって充実してる。
ミミック

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