三四郎

Ein toller Einfall(原題)の三四郎のレビュー・感想・評価

Ein toller Einfall(原題)(1932年製作の映画)
4.5
美しい女はそれだけで罪だ。
吉田拓郎じゃないけれど、„まるで大理石のように“ なんて歌いたくなるね笑

ドロテア・ヴィークの作品を観たくて調べているとこの作品に行きついた笑

YouTubeに主題歌を酒場で賑やかに歌うシーンがアップされており、そこで煙草片手に陽気に歌っているではないか!
主題歌"Heut' bin ich gut aufgelegt"のメロディが頭から離れずとにかく気に入った!

愉快な雰囲気溢れ、軽快な音楽流れ、テンポの良い映画だ。踊子アニータを演じるRosy Barsonyがコミカルで良い味出してる!スケートシーンも良い。
驚きなのは、『制服の処女』のベルンブルク先生とイルゼが二人でヒロインとして登場していること。エヴリンがイルゼだ。

裕福なイギリス人令嬢メイベル・ミラーとしてドロテア登場!高貴な令嬢役がまたよく似合う!願わくは、1930年代に青春時代を送りたかった笑

父親からの手紙で、ホテルへ行くことになったメイベルは、なんとも思ってない崇拝者の一人とでもいうような男友達に「日曜日お暇?一緒に来ない?」と誘う。男友達は、それは嬉しそうに一も二もなく「君となら喜んで!」と頷く。しかし、ホテルへ行ってみれば、ダブルベッドが置かれた部屋へ案内される。「これあなたのお部屋?それとも私の?」ホテルのボーイは「二人部屋をご予約されていましたが…」と説明し、隣に立っている男友達に「あなたが予約したの?」と冷たい顔で聞き、毅然とした態度で「ここと離れた部屋をもう一つ用意して」困ったホテルのボーイは「しかし2階になりますが…」「それは好都合だわ」男友達、隣でオロオロ笑

※ 全編がアップされている海外サイトを見つけ、ドイツ語にて鑑賞。

【映画の内容】
ばかげた偶然の連鎖により、若いミュンヘンの画家ポールは、叔父の城を丸々 4 週間かけてホテルに改造することになる。 ビジネスは順調でたくさんの客が来る。テオ・ミュラーのレビュー劇団も来る。しかし、チェックインの際、ミュラーは自分自身をミラーと発音した為、ある混乱が生じる。彼の娘であるエヴリンは、城の価値を見積もる為に父親に代わってホテルにチェックインしたメイベル・ミラーと混同されるのだ。この混同は重大な誤解に発展する。

※キネマ旬報(432)1932-04
タイトル『奇想天外』として紹介
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