そもそもの持っている思春期という奥深さの描写に長けている。様々なモチーフが暗喩として散りばめられている。
そして何よりもこの描き方による繊細な心情がダイレクトに伝わってくる。
短編でここまで描写する…
このレビューはネタバレを含みます
19世紀末ロシア、貴族学校に通う少年アントンは、ツルゲーネフの「初恋」を読み、自分自身の恋を夢見て妄想にふけっていた。彼の家で働く同じ年ごろの少女パーシャはアントンに恋心を抱いており、それに気づいた…
>>続きを読む下世話なレビューしますが、すごい芸術作品です。
ロシアアニメの懐の深さはもう少し掘り下げていきたいな。
以下、下世話レビューなので清純派はスルーしてしください。
私の年齢以外ネタバレはなし。
春…
アレクサンドル・ペトロフのガラスペイントアニメーション。ファンタジーや夢の不条理においてイマジネーションを拡げることを得意としたペトロフがまさかの童貞映画を作ってくれました。
二人の女性に恋をする少…
手に届く初恋を選ぶか、手に届かぬ愛情を選ぶか。言うてしまえば青年の童貞喪失記、青春ではなく性春みたいな話だけど、当然それでは終わらない芸術作品。文学的で叙情的、何しろ幻想的で繊細なペトロフの世界。同…
>>続きを読む19世紀のロシア、貴族学校に通うアントンはツルゲーネフの「初恋」を読み自分の初恋を妄想する。身分の差を超えた彼に好意を持つパーシャと、となりの年上の令嬢セラフィーマの間で揺れ動く様を繊細な油絵で描く…
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