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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜のべるのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白いよ!3DCGも違和感なくてよかった。しんちゃんにしては少し重い内容で、子供向けというよりは大人向けだった。いじめや、若者に優しくない社会を非理谷充というキャラクターで表現している。クライマックスのしんちゃんがテレパシーか何かで子供からの非理谷に会い、非理谷の孤独にしんちゃんが寄り添うという場面では、しんちゃん自体は年齢が変わらず、非理谷の年齢は上がっていく、、これはつまり僕たちのことではないか?と思った。しんちゃん30周年を記念した作品だそうで、もちろんしんちゃんと共に成長してきた人もいると思う。映画のしんちゃんに励まされ、しんちゃんの子供だからこそ出せる鋭いセリフに勇気づけられてきた人が多くいて、僕もそうだった。年齢は変わらないのに30年僕たちが辛いことがあったとき、しんちゃんを観て笑った、泣いた、そんな思い出が蘇ってきて、そりゃ泣くわ。ただ、最後にひろしの靴下が出てきた時には正直萎えた。出せばいいと思っているのか?定職に就けず、社会に不満を持つ非理谷を救う最後の道具となる靴下は、会社で働いて臭くなった靴下で、普通に幸せな生活を送る男の靴下で。あと、不満だったのは「頑張れっ!」っていうセリフ。あれはないだろ。なんで外で見ているだけの普通の生活ができているオトナたちに言われなきゃならないんだ。と、少しムカついたが、不満点といえばそれくらいで、全体的には良くできた良作だと思います。子どもは結構直接的に、映像で訴えかけた方が届けたいメッセージを受け取ってくれると思うので、いじめのシーンや、しんちゃんと非理谷の関係性などを結構生々しく描いていたのも、そういう意味があったのかも、と思うとある意味子ども向けでもあるのかなとも思います。最後に言わせてほしい!サンボマスター最高でした。未来は君のためにあるよ。future is youres!僕にはすごく響きました。ほんと、長文失礼しました。
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