クレしんも近年は良作続くが、本作脚本ダメでした。同じテーマでも、サンボマスターは良かった。その違いは一言で、「頑張れ」はダメ。「いたほうがいい」はイイ。くっきり明暗が別れた音楽・脚本が一作品を構成するのは印象的。同じ頑張れでも、非リア充が「しんちゃん、頑張れ」って連呼する展開の脚本なら、最後まで子供も大人も楽しめたと思う。
老人世代に抑圧される若手世代の、これまでの我慢・苦労が、実は幼児世代のために「も」なっていた。学生の規範意識がしんちゃんをコロナから守り、バイトの税金は幼稚園・公園に使われる。そこに本作が光を当てて、非リア充を終盤救済することも出来た。回転寿司バイトにすれば、簡単だった。
脚本大根仁で調べると、録画した「打ち上げ花火〜」は途中離脱だった。CGの白組は、「酷評している奴らに大人になれって言いたい」作り手。それを踏まえると、キャッチコピーの「この国に未来はない」なんて、オトナの妄想だゾも、猛烈な嫌悪感を感じ始める。
ついに、しんちゃんも、長いもの(=国)に巻かれたってこと?