「弱者男性がヴィランの初の3Dしんちゃん！」
賛否が分かれていたのて不安もありましたが、ちゃんと場内の子供が笑って楽しめるいつも通りのしんちゃんでした！
超能力を持ってしまうという今回の設定で序盤はそんな能力をふざけて駆使するギャグパート中心、後半はティッシュ配り、推しのアイドルに結婚されるなどの社会的には底辺とされる弱者男性が相手。
この辺りのキャラ造形はかなり現実に寄っていて生々しさすら感じます。決着の付け方に賛否があるようでしたが、個人的には子供向けでもあるし、普遍的なメッセージで決して間違ってはいないのでそれなりには響いたのでよいかと思います！たしかに名作のオトナ帝国には及ばないとは思いますが、しんちゃん映画の並びとしてはよかった方かと！
3Dアニメになった点は超能力描写や戦闘など3Dならではの良さを感じるシーンもあり、ゲーム映像のような感じで違和感なく楽しめました。役者さんたちの声がいつも通りなのでシリーズのらしさはそこで担保できていたのかと。
さらにゲスト声優としての松坂桃李さん、さらには空気階段の2人。特にコント師である空気階段の2人は抜群のハマりぶりで、本人と分からないくらいキャラに馴染んで演じてくれてました。さすが！
また「バクマン」でもエンドロールが最高だった大根監督らしい、凝ったエンドロールが楽しかったです。サンボマスターの楽曲もまた最高でした。
