ハル

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜のハルのレビュー・感想・評価

3.7
気まぐれに飛び込んだ作品。
事前知識としては子供の頃にちらっと見た程度なので、劇場版は初。
なので、まずはしんちゃんの進化に驚いた!
3Dになってる…凄まじい衝撃だ!(ポスターに書いてあったねw)

そこからお馴染みのギャグ全開ストーリーにながれていくかと思いきや、ガッツリ社会問題を扱っていく斬新なスタイル。
『ロスト・ジェネレーション』の下の世代とはいえ、余波をくらいまくった自分としても、負のオーラをまとった非理谷の気持ちに共感はせずとも理解はできる。
がしかし、エグいくらいの卑屈さ…
暗黒に染まった底辺戦士の逆恨みほど怖いものはない。

そんな形で社会風刺を織り交ぜつつも、バトルあり、笑いあり、涙ありの構成。
そして、しんチャンファミリー大活躍。
普通に面白かった!

加えて、「みせてもらうおうか、連邦軍の力とやらを」など、名作をオマージュしたセリフや言い回しがでてくる点にもニヤリとさせられた。
2つの光が地球を強襲してくるところなんかは、「あれ、ベジータとナッパがきたの?」と思ったし、カンタム・ロボが両手のパンチを飛ばすシーンは「マジンガーZじゃん!」とついついツッコんでしまう。
もうなんでもありのてんこ盛り状態。

カンタム・ロボを動かすエネルギーが深キョンの「キミノヒトミニコイシテル♫」だったり、尖ったセンスもファンキー。
なんか妙に馴染んでいたし、アニメ版ではお馴染みなのかな?
ちなみに僕の中でクレヨンしんちゃんといえば「カモン・ベイビー カモン・ベイビー たまねぎたべれる?♫」です(古すぎ)

鑑賞前、友達の名前は確か風間くん、妹がいて…愛犬の名前は『シロ』だったかな。
その程度の知識でも問題なく楽しめちゃう劇場版クレヨンしんちゃん。
僕が鑑賞した回は満席に近い盛況振りで、時代の進化に青天の霹靂。
いやぁ、思っていたよりも遥かにしっかりとした作りで素敵なアニメ映画でした。
なお、二人以上で見に来ている方々ばかりだったので、そろそろリアルの映画友達を作ろうと決意(誰か一緒に映画行こう…)
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