とりん

名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレインのとりんのレビュー・感想・評価

3.2
2023年34本目

以前テレビで4話にわたって放送された内容を本年公開の劇場版最新作に合わせて90分に再編集された作品。
本年公開の新作が久しぶりに灰原哀に焦点を当てた作品となり、黒ずくめの組織とも繋がりのあるこのシリーズが選ばれた。新録された映像も含まれている。
4話も続いているので、テレビ放送の内容としてはなかなかのスケール感はあるものの、劇場版には及ばない。事件の大きさもそこまでではない。犯人もそんな難しい感じではなく、特に驚く点も少ない。ツッコミどころは多いけれど。
列車で起こる事件ということもあり、オリエント急行をネタにしたところもちらほら。

ただこの話の直前で灰原哀の本当の姿がネットに晒されたことにより、黒ずくめの男たちが彼女を消しにくるといったところが絡んでいるため、むしろ事件よりそちらのほうが大事である。もちろん先の事件が中心ではあるが。
灰原哀が抱えている過去なんかも紹介してくれて、コナンビギナーにとっては非常にありがたく、これから観るであろう新作の予習にもなる。黒ずくめの組織からもメインどころが数人出てくるし。テレビ放送シリーズにしては、黒ずくめからはジン、ウォッカ、ベルモット、バーボンに加え、赤井、世良、有希子、さらには終盤にキッドも登場するというなかなかのメンバー揃っているところも注目どころ。
テレビ放送の再編集版とはいえ、それなりに楽しむことはできたし、特に変な編集どころはなかった。ただ新録部分であろうとこと放送部分の差は気になったかも。
とりん

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