東京フィルメックスにて。
イスラエルのやや貧困家庭、父は職を失い2人の息子兄ヤキは兵役が近づいている。弟シャウルとともに銃を武器にして身代金誘拐を企む…という話。ヤキとシャウルを演じた二人は実際に兄弟とのこと。
考えが甘いのか、計画の詰めが甘いのか、誘拐の計画実行日はユダヤの安息日だったと。
誘拐の計画にこんなこと思うのもどうかと思うが、やるなら事前にそれくらい想定しておけ…という感じ。
案の定事態は悪いほうに転ぶ。予期せぬ事態も。
銃をまともに触ったことがない十代の青年が、徴兵により簡単に銃にアクセスでき、意図した描写なのかはわからないがハリウッドミリタリアクションにハマった影響も匂わせる部分もあり。
背景にはイスラエルとパレスチナの紛争や、貧困や格差など社会的要素も大いにあると思うがそこは想像で補い、二人の苛立ちと焦りに焦点を当てて、まさに「若さ」というか若気の至りを描いた映画だったなぁ。
