長谷川伸原作の時代劇はどれも涙なしには見れない。加藤泰も言ってるけど、長谷川伸の物語はただのメロドラマじゃなくて、いつ死んでもいいように家族も恋人も持たないヤクザが、つい恋情や慕情を抱いてしまってジ…
>>続きを読む男と女の行き違い、或いは情念とロマネスクの世界。これこそが東映時代劇、又は任侠映画に通底する一種の美学でもある。
『沓掛時次郎/遊侠一匹』と同じく長谷川伸原作で加藤泰監督の代表作の一本なのだが、公…
加藤泰監督作品。
中村錦之介演じる忠太郎は、5歳で生き別れた母親を探して旅を回るが・・・という話。
アクションシーンよりも母親を探す過程でのセンチなシーンに力を入れている。
この映画の錦之介は優し…
実は見よう見ようと思ってずっと縁が回ってこなかった
手付きや、戸の開閉などシンプルながらぐっと来る。
母探しの道中に母の思いを聞いて、少しでもとそっとお金を手で添えて渡していく忠太郎の優しさ
母…
ローアングルシークエンスショットがバチボコ決まっとるな。特にラストの殺陣場面があっさり仕上がってて、それが忠太郎の虚無感をより際立たせる働きを見せている。被写体に対して円を描くようにして回るドリーシ…
>>続きを読む長谷川伸の戯曲の映画化。何度か映像化されているようだが、今作は錦之助バージョン。
錦之助が番屋の忠太郎。冒頭は下総飯岡での笹川繁蔵と飯岡助五郎との争いから。
笹川の子分・金町の半次郎(松方)に加勢…