1962年の加藤泰監督作品。ああ、切ない。この人の映画は構図が完璧過ぎる。基本長回しで役者の力量を十二分に発揮する演出がたまらない。母への憧憬に苦悩する中村錦之助の泣きの演技が素晴らしい。ラストの歯…
>>続きを読む5歳で母親と生き別れた忠太郎
ならず者でありながら二十年母を訪ね歩く。
弟分が飯岡家の人間を切りつけるも彼の家族を悲しませるわけにはいかず罪を背負う。
母と思われる女性との対面
幼い頃に戻ったように…
「上下の瞼ぴったり合わして、じーっと思いだしゃ、あわねぇおっかさんの面影が出てくる。」錦之介のポロポロっと涙がでてくる場面。
母と再会して、子供のようにはしゃぐ錦之介と対照的な母。このシーンのどちら…
加藤泰の感性が鋭すぎて。限定的に作り込まれた構図が一種の様式美をもって物語の叙情性を高めている。とはいえ計算のイヤらしさは見えず妙な抜けとセンスがたまらない。
原作は長谷川伸の戯曲。母を訪ねて三千里…
榮倉奈々に怒られたので観た。
柱、扉、格子による垂直方向への意識が強烈で、中村錦之助と浪花千栄子との対話シーンなどほぼ画面分割のよう。この長回しシーンはバックで子守する女性の存在やカメラの引き→接近…
これも加藤泰の代表作。有名な長谷川伸の戯曲を中村錦之助で映画化。よく見る話なので大体話の筋はわかる。ローアングルは、小津もいうところの日本家屋を撮影するのにあっていると感じる。画面構成が不思議だ。た…
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