瞼の母に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)- 3ページ目

「瞼の母」に投稿された感想・評価

私にとっての号泣映画の1つ。
逆にこれ観てウルっとこない人はいるのだろうか?
10年ぶりくらいの再見。見応えありまくり。かつて映画が娯楽であると同時に芸術でもあった時代の最末端の傑作
eddiecoyle

eddiecoyleの感想・評価

4.3
カメラが動かす止める高さフォーカスと全て決まっていてあまりも気持ちがいいんだがこれ凄くないか?

目玉出るんじゃないかってぐらい泣いた。江戸の世界をきっちりノーカットで捉えるローアングル。服装・振る舞い・態度でどの程度で分かる通行人たちの姿や、被写体深度を深くして、画面に奥行きを作る職人芸に感服…

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すごくちゃんとしたやくざ映画。母と子の再会に生温い感動はなく、誠実に描かれている。血が繋がっているから〜的な神話に妥当性は無く、個々人の人格や思想なんてそれぞれの環境によって形成されるものである。な…

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アノ

アノの感想・評価

4.5

全力で泣かせにくる加藤泰。
盲目の弾き語りとの会話の空気、老夜鷹との会話の優しさ、と来て大トリ木暮実千代との対面。
木暮の心情変化がじわじわと出て来て、お茶をひっくり返すとこでピークに達する。
温も…

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観終わってすぐより、じわじわあとからくる映画が結局名作なんだと思う
縦構図・長回しがここぞというときに見られてよい
雪の中、三味線を爪弾く乞食の盲の老婆(浪花千栄子)、その向かいで職人の男がほろ酔いで唄っている。ここから始まるシーンが特に好き。後は錦之助も俺も泣いてばかり。名作。
加藤泰監督らしいローアングルと、母親とのシーンでの効果的なカメラワーク

「忠太郎さん、親を尋ねるのなら何故堅気になっていないのだねえ」

 船出する松方弘樹を画面奥でピントをぼかしたまま処理するという距離感。船出という映画的シーンでさえも野暮なピント送りで絶対に呈示しないという根気。こうした些細なところへの力の入れ方の凄さ。浪花貞子が…

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