Jaya

瞼の母のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

瞼の母(1962年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

孤児だったヤクザの番場の忠太郎が母と再会するお話。えらくリアルな路線の夜鷹。ゴシック体のクレジット。

いきなりの斬り合いでテンションが上がりました。しかしそこから半次郎の疎開まではかなりドタバタと片付けられた印象。半次郎も妹も二度と出てこなかったあたり、原作通りなのかな。

忠太郎とおはまが焦点となると、テンポはそのままながら深みが出るよう。忠太郎の演技がかなり上手く、クサさも気にならずに見入ってしまいました。

やたらと文芸的な七五調の台詞回しですが忠太郎だけがかなり上手く使いこなしていたように。最後の固定カメラでの斬り合いにもかなり痺れました。よくよく考えたら割と酷いこと言ってる。

かなりコッテリした典型的な人情噺でしたが、忠太郎こと中村錦之助の演技やら殺陣やら、見応えのある作品でした。
Jaya

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