「今夜のおれには逆らわない方がいいぞ」の台詞真似して使いたいくらいには錦之助いかしてた。「お前たち親は?子は?ねえんだな!」で斬りかかる錦之助の右からラスボスがインして対峙し入れ替わり次第斬り捨てる…
>>続きを読む長回しなどすごくて、それをもう一度確認したい。
あの人がはっとして忠太郎を追いかけようとするところで、アドレナリンが出て体温が上がるのを感じた。
いつもの娯楽時代劇ではないのに、作品の世界にぴったり…
母を訪ねて三千里どころではなく、母を訪ねて二十年。悪事に悪事を重ね、とうの昔に堅気を捨てた忠太郎のもとに江戸に母がいるかもしれないと風の知らせ。大切に想ってくれる母や妹がありながらやくざにかぶれる弟…
>>続きを読む前半の松方弘樹と錦之助が暴れまわる殺陣は景気づけとばかりにカメラがばんばん動きアクションを追いかけるが、錦之助が生き別れた母を探しに江戸にやって来てからは、濃密なロングショット長回しの連続ですごい。…
>>続きを読む前景と後景、右と左、気づいたら長回し、加藤泰の刻印と情感バリバリ。演劇的な引きの構図主体の画面の流れの中でふと挿入されるクローズアップの破壊力。母ちゃんが忠太郎を追っかけようとしてお茶こぼすシーンで…
>>続きを読む骨を折って探し出した瞼の母を打ち砕き、忠太郎は2度母を失った。加藤泰は特異な構図や派手な殺陣が評価されているが炎のごとくも本作もハマらなかった、悔しい。沓掛時次郎が良かったのでもっと観たい。母を想う…
>>続きを読む加藤泰にしては殺陣の撮り方がおざなりなのが残念。錦之助の華麗な殺陣を長回しでじっくり見れるのはそれはそれで嬉しいけど。
話は泣ける。母親が錦之助を追い払ったことを後悔するときの語りで回り込むカメラ…
忠太郎が去る→追いかけようと立ち上がる→お茶をこぼしてハタと止まる→畳に目線が落ちる→息子がさっきまで座っていた場所に触れる(ここで泣きすぎて自分の眼鏡が曇る) 何層にも奥行きのある画面と神がかった…
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