オモロイ。いや想像してたより全然良かった。
今からどんな映画が流れるのか全く分からずに鑑賞する経験なんてほとんど無いのですが思いのほかワクワクしました。
あまりの情報の無さに「ナウシカ2」だの宮崎駿の自伝だの宮崎駿本人が観客に説教始めるのではないかと色々と噂が流れましたがまさかの……
以下ネタバレがあります。
異世界ファンタジー活劇。
OPで戦中の日本の物語と分かった時は説教くさいの始まりそうだなと思いましたが徐々に現実が歪み始めるサスペンス感がありました。
こういうの大好きなんです。
コンピューターRPGの影響が色濃くなる以前の古き良きファンタジー大好物です。
ところどころグロテスクな感じも良い。
やっぱり少年の成長を描くジュブナイル物良いですね。
キャラクターも良かった。
あの謎のポスタービジュアルの謎が解けました。
7人の小人ならぬ7人のババアも良かったですね。
ラストは全員が往年の姿で助けに来てくれるのかと思っていました。
今までのジブリ作品を想起しそうなシーンが多く、宮崎駿の集大成という感じもしますし後継者を探す宮崎駿の物語というきもします。
逆に大叔父が高畑勲で真人が宮崎駿か?
しかし、母の死により心が内向きになり現実を受け入れられない少年。
同年代になった母親との交流。
自らの内面と世界の命運が直結するセカイ系ぽさ。
と、僕が今作を見て想起したのは「エヴァンゲリオン」なんですよね。
これは宮崎駿から弟子の庵野秀明に対するアンサー映画なんじゃないかと思いました。
ド直球の物語なんですが思いの他グッとくるシーンが多く、宮崎アニメの中では好きな方に分類作品になりました。
全く情報がなかったのでEDロールの豪華声優陣にビックリしました。
でもキムタクは気付きました。
こういうのが逆にスターなんでしょうね。