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君たちはどう生きるかのmioのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

この映画を見ている時は夢みたいな感覚だった。
主人公は宮崎駿自身で、これまでの人生を、話の中での主人公の冒険として表していると思うのだけど、話の構成が難しくて、理解を深めるために何回も観たいなと思った。

画面の随所にこれまでの作品のセルフパロディが多くて、
これで本当に最後!って宮崎駿監督が言っているように感じた。
これまでは、これで最後って言われても、なんとなく次があるんだろうなーって思ったけど、今回ばかりで本当に最後なのかも。

観終わった後には、直後は言葉では出力できなかったけど、時差でじわじわと自分と投影して感想が湧いてきた。

自身は美術を学んでいて、制作もしているけど、美術を学ぼうと思った選択も、今の表現方法の選択も、全く別の道を選んでいたら…?と考えることがしばしある。
美術を学んでいなかったら?
浪人をせず、一般大と呼ばれるような大学に行って普通に大学を出て就職していたら…?
地元で生活をしていたら?

これまでしてきた膨大な選択が人生を作り上げていて、それは正しいかどうかなんて先にならないとわからない。
もはや正しい、正しくないという概念もないと思う。
ただ、自分が選んで作ってきた人生を自分がどう感じるかということなので、人の価値観に依存せず自分の価値観を持って人生を全うすべきだな、と受け取った。
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