風立ちぬからナウシカまで。キャリアの全ての要素が盛り込まれた宮崎駿監督の集大成的な作品！今までの作品は和なら和、洋なら洋と世界観が統一していたんだけど、もう俺には残された時間もないしどうせならどっちも入れちゃえ！的な安易とも大胆ともとれる語り口がこの作品をカオスでエネルギッシュなものにしている！
まるで絵画のような美術と背景（男鹿和雄さん！！）、そして縦横無尽に動くスピード感溢れるアニメーション。体感的にはもののけ姫の頃の躍動感が戻ってきたのではないかと錯覚してしまうほど素晴らしい。80歳を超えてこんなパワフルで瑞々しい冒険活劇が撮れるなんてやっぱパヤオはハンパねーよ！🤦風立ちぬが最後の作品だなんてやっぱり寂しすぎるもんね。
エンドロールには米林宏昌や数々の売れっ子アニメーターの名前、そしてスタジオポックルのクレジットが。袂を分かった愛弟子達が御大の最後になるかもしれない作品に集結しているのがとにかく熱い😭予告で流れた同スタジオの百瀬監督作品も早くも観たくなっちゃったよ！
タルコフスキーや不思議の国のアリスの未来感、死生観が漂うのも本作の特徴。あの積み木を組み立てる老人は宮崎監督の分身だよね。自身の作品を慎重に積み立てながら最後は一刀両断になぎ倒してしまう気性の激しさがいかにも監督らしい。
最後にわらわら（←事前情報も全くないしパンフも売ってないから表記が合ってるかわからないもどかしさ！ww）。あの令和版のこだまが可愛すぎてスクリーンに映る度に頭を抱えていた🤦それにしてもペリカンめ！！！この映画を観た後は鳥類に対して絶対に憎しみを覚えてしまう🐦🐦笑
