ちゃん

君たちはどう生きるかのちゃんのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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初日9:20の回から鑑賞。

めちゃくちゃ面白すぎて2時間発狂しそうだったよーーー!!!!!!!!!!!
引退とか言いながらこんなんシコシコ作ってたのかよ〜〜やっぱ凄いなー駿
青鷺が出てきた時、前日のTwitter大喜利を思い出して笑いを堪えるの大変だった。
エロい継母に身毒丸的背徳を覚える
主人公にも父親にもエロティシズムを感じた
「父親が好きな人なんだ」
何度も繰り返してたし、本当は男として夏子?さんのこと好きだったのかもね。
あの塔での出来事を乗り越えて、母として受け入れられたのかな
メタファーてんこもりの今作は表層的なものの見方だと釈然としなくて面白くないかもね
要は理屈っぽく見ちゃダメだ。
とはいえ、わたしも様々なモチーフが何のメタファーなのかまだまだ考察中の段階。
ジブリを表してるって聞くとそう見えたりするかも。
うまずめを石女と書くよね。石は死とか動かざるもののメタファーなのかな
石の中に閉じ込められてた継母は潜在意識下で生むことを拒絶してたんだろうか
あんたのことなんか大嫌い!は継母の本心じゃないとわたしは思ってる。

物語の始まりは火、あの隕石も火だし、宇宙の始まりはビッグバン、大きな火から始まっている。十二星座最初の牡羊座も火のエレメントだ。最後は魚座、水だ。
火に始まって水に終わるこの世界の理を表してる
そして地獄の水の国は死者の国でありながら命を産んでいる。
助けてくれたおばあさんの着物の柄は車輪(糸車?)タロットの運命の輪みたい
あの人が出てくると否応なしに運命が動いていく
結界がいつも張られてたね。
今作かなり呪術的でちょっとホラーテイストでワクワクした。
地獄はベックリンの死の島をモデルにしているような暗くて高い木が生えていた。
やっぱり地獄にはコキュートスがあるのね

その他、ジブリの他の作品のオマージュが随所に盛り込まれていたね
そんな世界が崩壊するっていうのはかなり象徴的だった
あの石を墓石と言ってたのが悲しい〜
継承者がいないままジブリは崩壊する
ただ、純粋な石(ジブリで学んだことや思い出)を見つけてみんな巣立っていく
ジブリの魂は誰も持ち出せなかった。
影響のないただの石しか持って帰れないけど、それは確かにその世界にいた証であり強力なお守りなんだろう

いろいろ矛盾してるのが気になるのかもしれないけど、実際物事は矛盾だらけだからわたしは全然気にならなかったよ
本当に夢を見たような作品で、観てる間すごい面白かったけど鑑賞後はどんどん忘れていった。
ちゃん

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