評価はつけられないな。
まず言いたいのは、
宮崎駿の作品を、この令和の時代にまだ観ることができたこと、これは幸せなことでしかない。
そして、「風立ちぬ」は決して嫌いな作品ではないが、同じような作品ではなく、宮崎ワールドな作品を作ってくれたこと、この点も感謝したい。
宮崎の世界観に観客を巻き込む、この術は誰にも真似のできないことだ。
物語の中身には触れない。
ただ、人生とは、扉を開けることとは、生きることとは、そういったことが深く描かれていた。
また、これまで数え切れないほど観てきた宮崎作品のエッセンスがそこはかとなく散りばめられていた。
それらを感じながら、あぁ、これが本当に最後かもしれないなとふと寂しくなってしまった。
最後に。
徹底的に伏せられた情報。
この作品を深く味わうためには、最善の策だったかと思う。
でも、パンフレットまで、後日発売って、
それはちょっと観客に失礼な気もする。
まずは、余韻を味わえって、そこまでコントロールをされたくはない。