みのうぐん

君たちはどう生きるかのみのうぐんのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
1.1

このレビューはネタバレを含みます

ここ数年観た映画の中で、他の追随を許さぬほど断トツで一番つまらなかった。
(上のスコアは本当は0点のつもり)

商業映画にも関わらず、話の筋が全く無い作話は宮崎駿作品でおなじみで、そこは庵野秀明作品と同様で最初から全く期待していなかったけど、それにしても酷すぎると思う。
ジブリファンの観客は本当にそれで面白いと満足出来るのか???と終始疑問のまま終わった。

でも、帰りながら客同士の感想を聞く限りは、そういう不完全な脚本の欠陥も、さも意味ありげに深読みして自分たちの脳内でその穴を補完したい人は一定数いて、特に初日はそういう信者だらけになるのも納得。⁡
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⁡納得はするけど、こんな世紀の駄作をここまで持ち上げる信者の凄さに、皮肉抜きで素直に打ちのめされている。
シナリオの質なんて全く見ずに、たとえそれが小学生の落書きみたいなレベルの作話でも、「難解すぎる作品を理解できない自分たちが悪い」みたいに全力で擁護する、とてもよく訓練された客たちが全国にいるというのが、フィルマークスに付いている初日観てきた人の感想を読むとよく分かる。

でも、一週間くらい経ったら割と酷評も多いと思う。
話の筋が無いのは「千と千尋の神隠し」と同じだけど、千と千尋の頃のような作画の色彩が他のアニメ作品に比べて特に鮮やかな訳でも無く、娯楽作品のセオリーをほとんど無視した映画が、宮崎駿ブランドの一点のみで果たしてどれくらい評価されるのか割と楽しみ。