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君たちはどう生きるかのTmyのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.7
どう生きどう死ぬのか…この映画がいかな応えを…みたいな仰々しさはすぐに吹っ飛んで、目の前で展開される映像を受動し思考することの楽しさこそ純粋な生の様な気がして。そして、この世界と地続きの愛を感じるに至り、迫り上がる感情をエンドロールで補完されて涙溢れ…ラピュタが好きでハウルでは必ず寝てしまう…くらいのライトな層でも、物語始まってすぐに大きな感動が押し寄せてきて、もののけ姫や千と千尋をあの時映画館で見て以来、再び宮崎駿の新作にこうしてまたスクリーンで向き合える喜びに。という時点で、もうね…ストーリーはわかりやすくあるんだけど、途中不思議な節回しで散々思い巡らした挙句、押し寄せる感情は望外に大きくて落涙させられもする。これはなんだ、これこそ駿足る所以か…それこそ日常が自己経験であれば常成らざるものとなることの暗喩なのか。自分が距離を置いて蔑ろにしてた感情に到達する、それがもう叶わない異世界にも似た話と自覚する切なさ、に涙した所もある。故に主人公と対となる存在によりシンパシーを感じたし、そこにはそこの救いも幸福もあると生温く信じながら生きてんなあ、となんとなく
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