しの田

君たちはどう生きるかのしの田のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

 公開初日、レイトショー。あまり観る気はなかった映画だったけど、急に観てしまった。だからフライヤーは持ってない。20時以降の遅い時間に、老若男女問わずの大盛況、流石ジブリ。
 はじめに簡単に感想を言うと、意外とつまらない。私はジブリ大好き人間ではないので、つまらないジブリ作品はいくつか挙げられるが、それらと同じくらいにはつまらない。つまり、クオリティは高いけど刺さるものがないって感じ。あ、いや、いつもの通り声優は酷かった。所々酷い。何故ってくらい。……何を言っているんだ、私は?
 前半部はやたらと良かった。戦時中もなんのその、お金パワーでお美しい家族のお話、現実と虚構が入り混じり、アチラの世界に手招きをされる主人公。火事の描写が真に迫っていてよかった。
 けど、塔の中に入ってからはいけない。ファンタジーすぎる。話の軸がわからん。ただ、気持ちの悪いテカテカの鳥と、気持ちの悪いババアを描くのは非常に上手いもんだ。
 最後はあっさりとしている。田舎に来た時は小さな手提げ鞄に収まっていたマヒトの荷物が、出て行く時にはどでかいリュックにぱんぱんに詰め込まれるほどになっている。描かれてはいないけど、お友達もできたんだろう。

 映画上映後、後ろのカップルの男の方の言っていたことには、『君たちはどう生きるか』という本のストーリーとは全く違うらしい。劇中に出てきたあの本がそのまんまなのだと言う。へえ。じゃ、本も読まなくちゃこの映画はわからないじゃないか。読も。

 なんか、病気の妻が火事で死んで、一年後に妻の妹と再婚してすでに孕ませている父が気になってしまった。色眼鏡を外せない。
しの田

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