GOODNIGHT

君たちはどう生きるかのGOODNIGHTのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.1
ポニョ的な映画?あんまり進化してない。ハウルとポニョをミックスした感じでした。あいみょんがお母さん役か?おばさんは木村佳乃?
・第二次世界大戦
1937年頃みたいでした。戦争が始まって3年とか言ってたけど37年に日中戦争が勃発しているのでまだ戦争が激化してないタイミングが舞台でした。
親父は三菱重工の役員がなんかでまた零戦のキャノピーが出てた。(要は零戦を描きたいが為に無理やりあの場面を作ったようにしか感じられない。)
あとダットサンとか光とか取っ手をつけたような演出はちょっとどうなの?いるか?趣味性が出過ぎてないか?
・マサト?(ちょっと覚えてない)
若干、火垂るの墓の清太さんを彷彿とさせる裕福な家の主人公。
トランクの中身がおそらく、配給制で普通は手に入らないような物品が入っていたと言う演出か?
街の学生と、喧嘩して自分で頭をカチ割りました。
・おばさん
マサトのお母さんに瓜二つのアダルトな女性。血が繋がってはいるが赤の他人に近い。母親に対する愛情ではなく、女性に対する恋心に近い感情を持ってしまうからちょっと避けたい気持ちになったんちゃいますか?
おそらく、おばさんとお母さんはキムタクパパを同時に好きになったんでしょう。
だから、お母さんが死んでキムタクパパを自分の夫に向かい入れることができた。
しかし、子供がくっついてきてそうゆう邪な気持ち抱いたことに対する自責の念で苦しんでいたのかな?
・親父
千と千尋の親父に近い、あんまりなんにも考えてない感じの親父。ブタにされそう。
てゆーか、普通に考えて妻の妹と再婚するか?まあ戦時中の習慣はわかんないけどぶっ飛んでるよなあ。
・お母さん
 ここがハウルっぽいなあと思った。それかバックトゥザ・フューチャー?
お母さんと言うかお姉ちゃんみたいなお母さんに助けてもらうわけです。
 しかしながら、なぜおばさんはあの世界に惹かれたのか?あの禁忌の部屋は何?紙の式神みたいなんは何?おばさんは何をしようとしていた?
 おそらく、後継者をあの世界で出産しようとしていたのか?
・大叔父さま
 わけのわからない世界を作っていた男。髪型が謎。
 他のサイトの考察であったけど、理想の世界を作っているおじさんの象徴。(所謂、オタク的な他者とのコミュニケーションを絶って独りよがりな世界で生きてる日本人)
 自分の理想の世界を作ったはいいものの、現実と言う荒波に対抗することは容易ではなくペリカンが子供達の魂を食べたり、インコ達の数が増えすぎて世界を食い尽くそうとする(環境破壊とかの比喩か?)ので毎日、世界を維持する積み木を倒さないように頑張っているわけです。
 でも、もう疲れたから引き継げと迫るジジイ。いや、最後までやれよって感じですが…
 それで、綺麗事でできた積み木で世界をリストラクションしてくれと言うが、現世界の王が乱入。(なんか某独裁者風?)
再構築失敗して母との別れ。おわり。

 私は富野由悠季の方が好きなのですが、Gのレコンギスタがあまり受けなかったのと似ているなと思います。Gレコはあの視聴者を置いて次から次へと戦争が展開していくダイナミクスがたまらないですが。
 ただパヤオとトミノの共通点は、女性の存在によって揺れ動く男性主人公達、重大な決定に絶大な影響力を持つ女性。(女性のコントロールを受けると言うわけではなく。)
 今回もラストの決断は、お母さんに正直者で嘘はつかない自分を見せたかったからだと思う。男の子はやっぱりお母さんに褒めてもらいたいもんね。

結果、お母さんにも叔母さん(お姉ちゃんに近い)めちゃくちゃ褒められて嬉しくて終わるっていう。

おっさん「君たちはどういきるか?」
マサト「オトコらしく、正々堂々、そして退かぬ!媚びぬ!省みぬ!!」

ママとおばさん「まあ、なんて男らしいの!?立派ね!」

マサト「ぐへへ」

このジェンダーの時代にこういった価値観だって悪くないだろ!
ってぶん殴ってくる宮崎駿監督は素晴らしいと思った。
GOODNIGHT

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