このレビューはネタバレを含みます
死期の近づいた宮崎駿版、ダンテの｢神曲｣であり、ゲーテの｢ファウスト｣。
かの黒歴史、松本人志監督2作目｢しんぼる｣も実は全く同じテーマ。
個人的には良かったのだけど、かなり客を、というか教養ないやつには総すかんを食らいそうな内容。宗教や民族学を押しこんでも老若男女がみんな満足する作品を作っていたのに、これでいいのかなとも思う。
事前情報ではCG、ラピュタのような冒険活劇という話も出ていたので、、ん～、最近、大ヒットの要件を満たす100億にこれで届くのかなと。
巣だっていったスタッフも呼び戻し、作品に自作品のオマージュをちりばめていたが、本音はもっと独自の痛快エンタメが見たかった。最後が紅の豚のような作品でも全然いいではないかと、ブレーン言えよ。最後になるかもしれないから集大成を！って声かけしてるのが作品から漂っている。
とはいえ、前作からかなり軌道修正されていたので途中から安心して没頭できた。
考察はまだ何も見ていないけど、鳥は人類と進化の過程で分離した生命という感じかな。人は知恵を、鳥は翼で自由をというライバル関係。単に何か元ネタがあるのかもしれませんが。
