このレビューはネタバレを含みます
アニメーションは最高。
ストーリーは微妙。
総合的に普通より上みたいな印象。
まずはアニメーション。
これは文句なしですよね。
あのジブリ、あの宮崎駿ですから
勝利は約束されたようなものです。
こればっかりは観てくださいとしか
言いようがないです。
最高のアニメーションを体感してください。
でも、簡単にオススメできるものじゃ
ないかなぁと個人的に思います。
その理由はストーリー。
正直言うと設定に振り回されている感が
ありました。
前半の現実世界での心理描写は
素晴らしかったです。
母を失い、子供ながら周りに
心配されまいとしている感じ…
良かったですよね。
そのままいけば良かったのに
謎の世界に飛ばされてからは
設定、設定、設定続き。
心理描写を描くべきでは？
「君たちはどう生きるか」なんでしょ？
異世界の設定お披露目会じゃ無いと
思いますけど…。
その設定を上手く利用して
すごい展開や感情を動かす物語を
作るなら全然オッケーです。
でも、長い時間かけて夏子を探して
それなのにあれだけ…？
最後にそれとなくいい感じになってるし…
ヒミとの別れなんて
絶対に感動出来る場面なのに、
世界の崩壊に急かされているせいで
ちょっとの会話で終わるし…
『主人公は無き母をずっと追い求めている。
その主人公が成長して
母との別れを受け入れていく』
これが本筋じゃないの？
ここが一番の見せ場でしょ！！
と、個人的に思っているので
なんだかもったいないなぁ…と思いました。
それでも、宮崎駿さんの作品を
映画館で観れて良かったです。
という気持ちと
その免罪符はズルくない？
という気持ちの半々です。
