窪

君たちはどう生きるかの窪のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

どんな時代でも形を変えて戦争が生まれる。敵と見えるものにも家族や、生があることを忘れない。
そして、世界の美しさを守ろうとしてくれる神様なんて、どこにもいないのかもしれない。

自分の積み石を探し、誰かの悪意によって倒されてしまったとしても、何度でも積み続ける。そして自分の中にある悪意の存在も、決して見ないふりをしないこと。自分の小ささに悲しくなりながらも、それでも揺らぎ続けて生きていくことしかできないのだと思った。
ファンタジーに触れたり、旅に出ることで、生きる厳しさから一時的に忘れられる。忘れてしまうものでも、生きなければと手を伸ばして、必死に石を掴み続けた気持ちを思い出した。やっぱり忘れかけてたのかもしれない。もう大人になった私自身は、どうやって生きていこうかと自身に問いかけた。たくさん考えて、迷って、示して、日々過ごしたい。

かつてみたジブリ作品の懐かしいシーンを連想するシーンがいくつもあった。疾走感と、色とりどりの部屋や、喋る動物たち…
個人的には鳥が大好きなので、うれしかった。自分自身のこころと、人生を繋げて見て、やっと完結できる作品かなあ。
窪