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君たちはどう生きるかのtaromanのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

・君たちはどう生きるか
・我を學ぶものは死す
・墓の主人(あるじ)
・城はインコで覆われている
・持ち込んだインコ

・君たちはどう生きるか
・お母さんは死んでない
・人間はよくそういうことにする
・全てのアオサギは嘘をつく
・それも嘘?
・これは本当

・君たちはどう生きるか
・時間がない
・戻るのか、殺し合う世界に
・墓でつくる世界

・君たちはどう生きるか
・なつこさん
・なつこお母さん
・父さんが好きな人
・眞人君の新しいお母さん

君たちはどう生きるか
アオサギ、なつこさん、父さん、おばあちゃんたち
アオサギ、なつこさん、キリコさん、ヒミ、大叔父さん
眞人くん

君たちはどう生きるか
新潮社
吉野源三郎

The boy and the Heron


以下、

・大叔父さんが座っていた場所は、風立ちぬで見た気がした
・幻の世界、死後の世界、誰かの世界
・忽然と姿を消して、いなくなった時と同じ姿で戻ってくる謎の塔。それもすっかり記憶をなくして。
・塔は人が作ったのではなくて隕石のように落ちてきた、世界ごとに形を変えて存在する
・異世界でも人形となって眞人くんを見守るばあやたち
・「眞人、眞の人か。死の匂いがプンプンする」つくられた海の世界で、死の匂いがする、つまり大叔父さんの世界において眞人の存在はどんなものであったか
・「あなたなんか大嫌い」と言ったなつこさん。なつこかあさん。眞人が迎えにきたよ。

・覗き屋のアオサギ、本当に覗いたものはなんだったのか。こちらが覗いていると思っている時、また我々も覗かれているのではないか?人間はそういうことにしたがる。
・まだ分からない。「君たち」は誰で「生きる」とは何で、「どう生きるか」と誰に問いかけているのか。ただ、分かるのは私たちが今足をつけられる地はこの世界で、私たちは生きるこの世界を変えられなければ、何も変わらない
・私はどう生きるか、ではなく「私たち」であり、「君」がどうではなく「君たち」である。ただの若者へのメッセージとかではなく、世界へのメッセージなのではないか。
・ある種独善的で、少しの思いつきが破滅をもたらした世界への警鐘であり、古代のような天国のような世界こそが我々が本当に求めているものなのか?私たちはどういう世界で生きるか?

君たちはどう生きるか

以下、

・この映画の原作は宮崎駿であるが、確実にこの映画の中心は『君たちはどう生きるか』であろう。それまで無口で心のかたかった眞人が涙し、なつこ「母さん」を探しにいくまでになったのだから。
・13個の積み木は、墓の石だと言い放つ少年。そうだ、そこに固執せずに新しい世界に臆せず進むのだ。まだ始まったばかりなのだから。
・80数年という歳月を踏みしめても尚、やはり人間には「三つ子の魂」が残っているのではないかと思う。
・この映画に出てくる「大人」は、子どもたちの目にどううつるのか?ずっと病院にいた母、その裏で母の妹と結ばれていた父、「新しいお母さん」で既に孕っている叔母、ばあやにじいや、その他。決して綺麗とか尊敬とかではないのかもしれない。が、その元には本質的なものがある。そのカケラを拾って人間は生きていくのかもしれない。

以下、

・産屋で大量に回り、そして切れ落ちては眞人となつこさんを傷つける「紙」。千と千尋の時にも「紙」が出てきた。あそこにはどんなものが込められているのか。何があの擦り傷のような、火傷のようなものをもたらすのか。誰が何のために傷つけるのか。
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